二十世紀梨はいつどこで生まれたか

梨の中でも甘くて水気たっぶりの二十世紀梨は最も人気があります。

 

この梨は現在では鳥取県が最大の産地になっていますが、もともとの生まれは関東、~葉県松戸市なのです。

 

松戸で農業を営んでいた松戸覚之助氏が、自然交配で生まれた新しい苗木を発見したのが二十世紀梨の起こりです。

 

松戸氏はその後改良を重ね、明治三〇年ごろ(一八九七年ごろ)に新しい品種として完成させました。

ですから、二十世紀梨の誕生は、二〇世紀を三年後に控える、一九世紀末の出来事だったのです。

 

松戸氏は、この梨に最初は「青梨新太白」という名前をつけましたが、のちに「二十世

紀」と改めました。

 

現在、千葉県の松戸市立博物館には、この原木が保存されています。また、現地には記念碑も建っています。