調味料のはじまりはなんでしょう

みそ、しょうゆ、塩、酢、ソース、砂糖、現代人の食生活は、調味料の多彩さでも、バラエテイーに富んでいます。

 

生肉を食べていた古代人から進化して、調理したものを食べるようになった時代の人々は、やはり調味料を使っていました。

 

縄文時代になると、本の実を利用して、パンをつくったり、酒をつくったりしている昔の日本人は、塩保存の意味も兼ねて、本の実をつき砕いて、みそのようなものをつくっているのです。

 

副食物も兼ねた、この「本の実みそ」が、加工してつくった調味料の始まりではなかったかと思われます。

 

縄文時代の終わりになると、「草醤」といわれる漬け物に似たもの、「肉醤」という魚やヶモノの肉を漬けた塩辛状のもの、そして「穀醤」といわれる雑穀を漬け込んだみそに近いものが出現してきます。

 

これらは、主食や副食に直接混ぜたり、上からかけたり、または単独でというように、いろいろな食べ方がされていました。

 

草醤、肉醤、穀醤がしだいに発達変化して、今日のみそやしょうゆ、酢などになってきたのです。