ビーバーはなぜダムをつくるのか

ダムづくりの名人として、ビーバーは私たち日本人にもよぐ知られています。

ビーバーは、ほかのすべての翼歯類と同じに、のみのような形の前歯を四本持っています。

 

ビーバーはこの歯で、玉食である樹皮を食べています。そして、倒しか木をダムの建設に使うのです。

その歯の鋭さは相当なもので、直径一三センチの木を、三分以内に倒すといわれていま

す。

 

ダム建設の計画は、夏、若いビーバーがカップルをつくって巣立ちしてゆくときからはじまっています。かれらは親元を離れ、川をさかのぼって、食糧になる梅本が豊かに育っている場所を探しあてます。建設開始です。

 

細い小枝を太いほうの端を上流に向けて、川底の石と石の開の泥の中に突きさします。

 

それらの絹枝と細枝の間に、しだいにに丸太が割りこまれていきます。そして。、すき間が枯木や泥、草、岩などで埋められます。

 

ところで、ビーバーの本の倒し方ですが、まず幹に少し間隔をおいて二つの刻み目を入れます。次にyLの刻み目の間の部分をかじり、V字形に深くくいこむと、本は倒れるというわけです。

この場合、特筆すべきことは、必ず水面に向けて倒すということです。意図しているかどうかは別にして、結果としては、丸太を運ぶ于聞か省けることになるわけです。

 

といっでも、岸辺近くの木は、地形にに、水ぎわに倒れやすいということもあるのですが

 

ビーバーは、いったいなんのためにダムをつくるのでしょうか。

もら・ろん、すみかをつくるためです。

 

ビーバーは水の中にすんで、冬の間も冬眠することなく活動します。そのためには、水の底まで凍ってしまうことは防がねばなりません。それでダムをつくり、自分がすんでいる池や川の水面子局くしているのです。

 

高くするのには、もう一つの理由が考えられます。それは、水をあふれさせることです。水辺の食糧が乏しくなると、ダムを高くすることで、もっと広い野原に水をあふれさせて、新しい食糧源がもたらされるようにしているというものです。